ご挨拶

 COVID-19は変異株の出現等もありまして,収束したとは言えない状況ではありますが,2023年度春季大会学術講演会は,久しぶりに対面方式で開催させていただくことになりました.本学での開催は2006年春季,2016年春季に続いて3回目となりますが,過去の2回は千葉県の野田キャンパスで実施しておりまして,葛飾キャンパスでの開催は初めてとなります.葛飾キャンパスは,2013年4月に東京都葛飾区に開設した最も新しいキャンパスです.キャンパスには,正門や囲いの塀などがなく,非常にオープンな雰囲気です.隣接する「葛飾にいじゅくみらい公園」は,地域住民と共生する触れ合いの場となっており,近くには,“フーテンの寅さん”で有名な帝釈天もあります.

 COVID-19が蔓延して以降の学術講演会は遠隔方式で行われていましたが,2022年度の後半から対面方式で行う学会も出てきました.多くの皆様が関係する学会では,日本機械学会が福井にて,対面で行われました.規模の大きな学会が対面方式で行われたことは,本大会を対面方式で計画する上で大きな追い風となりました.大会には私も参加しましたが,学生が多くの聴衆を目前にして緊張気味に発表する姿や偉い先生方の質問に苦心しながら回答する様子を見ますと,オンライン発表では得られない貴重な経験を積むことができたと考えます.また,セッション間の休憩時間には,時間切れでできなかった質問やコメントでディスカッションする場面も目にしました.かつては,当たり前の光景でしたが,数年見ないだけで,新鮮に映りました.情報交換の場所としても,対面方式の有難みを感じました.

 定時社員総会や贈賞式,特別講演,新技術講演会などの関連事業も対面方式で行う予定です.また,企業の協力を得まして,先端技術パネル・機器展示も実施いたします.さらに,皆様,お待ちかねの懇親会も行う予定です.学内の施設がまだ使えませんので,学外での開催となります.会場広さの関係で参加人数の制限等,ご迷惑をお掛けしますが,旧交を温める機会としていただきたいと存じます.本大会は以前の大会の姿に近づきつつあります.会員の皆様のコミュニケーションの場となることを期待しております.

 学術講演会は「精密工学」をキーワードとした広範な関連分野の最新成果・動向を会員間で共有できる大変有意義な機会であります.会場ではマスク着用,手指消毒などCOVID-19対策をお願いいたしますが,皆様のご参加を実行委員会一同,心よりお待ち申し上げております.

2023年度春季大会実行委員会 委員長  野口 昭治

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